愛犬の休息時間の大切さに気づいたはなし。トレーニングより先に整えたかった日常の土台

犬育て

愛犬の困った行動をどうにかしたくて、
これまで私は「何をすれば良くなるのか」
一生懸命探してきました。

けれど振り返ってみると、
何かを始めることばかりに意識が向いていて、
愛犬が安心して休める時間や、
何もせずに過ごせる日常については、
十分に考えられていなかったように思います。

たくさんのことを試してきたからこそ、
今になって見えてきたものがありました。

今回は、愛犬の休息時間と、
トレーニングより先に整えておきたかった
日常の土台について書いてみたいと思います。

「何をするか」より先に大切だったこと

「愛犬のために」と、できることを増やしていた頃

以前の記事「トレーニングのこと」にも書いたように、
愛犬の困った行動を改善したくて、私はたくさんの専門家の方に相談し、
助言をいただきながら、できそうなことは迷わず試してきました。

良いと思うものは取り入れたい。
犬のことをもっと知りたい。
愛犬たちのために、できることを増やしたい。

そんな気持ちで、トレーニングや習い事、学びの時間を
できる限り確保していたように思います。

それは決して無駄なことではなく、
私には必要な経験だったと今でも感じています。

ただ、その一方で、
「何をするか」ばかりに意識が向いていて、
愛犬が一日の中でどれくらい休めているのか、
安心して過ごせる日常になっているのかまでは、
あまり考えられていませんでした。

予定が減ったことで見えてきた、愛犬の変化

そんなことに気づくきっかけは、突然訪れました。

家族のことで時間を使う必要が増え、
それまで通っていた学びの場や、
愛犬を連れて行く習い事、トレーニングにも行けなくなり、
「愛犬のために何かをする時間」は、以前よりずっと減っていきました。

関わる時間が減ったら、困った行動が増えてしまうのではないか。
せっかく積み重ねてきたものが、戻ってしまうのではないか。

正直なところ、しばらくは不安があったのを覚えています。

けれど実際には、私の予想とは違いました。

もちろん、すべてが一気に変わったわけではありません。
それでも、日々の様子を見ていると、
愛犬たちは以前より穏やかに過ごせているように感じたのです。

何かをたくさん増やしたからではなく、
むしろ、予定が減り、刺激が減り、
家でゆっくり過ごす時間が増えたことで、
落ち着きやすくなったのかもしれない。

そう気づいたとき、
「愛犬のために」と頑張っていた私の中の力が、
少し抜けたような気がしました。

愛犬が安心して休める暮らしを考える

愛犬がゆっくり休める環境を整える

我が家は在宅で過ごす時間も多く、
愛犬たちがくつろぐリビングを、家族が行き来することがよくあります。

日中、一緒にいられることはとても嬉しいことです。

けれどその分、人が行き来するたびに愛犬が気にして起きてしまったり、
物音に反応して、休息の時間が途切れてしまったりすることもありました。

以前の私は、そんな些細に感じる部分まで、
深く考えられていなかったように思います。

例えば、犬と同じように睡眠時間が多く必要とする人間の赤ちゃんが寝ている空間では、
そっと動いたり、物音に配慮したり……
ごく自然に気をつけてあげると思います。

睡眠が足りなければ、ご機嫌や体調に影響することも、
想像しやすいですよね。

犬もきっと同じなのだと思いました。

特に繊細な我が家の愛犬にとっては、
ただ寝る時間があるだけでなく、
安心して眠り続けられる環境があることも大切なのかもしれません。

愛犬の休息を邪魔しないように、暮らしの中を少し整えてみる。
それも、繊細な愛犬への大切な配慮なのだと思うようになりました。

「いつも一緒」が、必ずしも安心とは限らなかった

昔の私は、どこへ行くにも一緒に連れて行くことが、
愛犬にとって嬉しくて幸せなことなのだと思っていました。

もちろん、一緒に出かけることが好きなコもいると思います。
新しい場所や人、犬との出会いを楽しめるコもいるかもしれません。

けれど我が家の愛犬たちは、どうやらそうとは限りませんでした。

過去の私は、「犬とはこういうもの」という大きなくくりで、
愛犬たちを見ていたように思います。

子育てなら、「子どもとはこういうもの」と決めつけるのではなく、
「うちの子は、どう感じているのかな」と、
その子の様子を見ながら考えることも大切にすると思います。

犬との暮らしにも、犬について大枠の知識だけではなく、
「我が家の愛犬はどうだろう」と考え、
その様子から気持ちや負担を汲み取るための視点が必要でした。

「犬はどうか」と、「愛犬はどうか」。
その捉え方のでのすれ違いに気づけなかったことが、
私の遠回りの始まりだったように思います。

楽しい経験のつもりで一緒に出かけていても、
移動中や環境の変化、人や犬との距離感、音や匂いの刺激など
愛犬にとっては、思っていた以上に負担になっていた場面もあったのだと思います。

「一緒にいること」だけが愛情ではなく、
安心して休める時間を守ることも、
愛犬への大切な関わり方のひとつ。

今は、そんなふうに感じています。

何もせずに過ごす時間も、愛犬には必要だった

トレーニングをすれば、改善につながることもたくさんあります。
本能を満たす遊びや習い事で、自信がつくことも実感してきました。
心や体を癒すケアで、落ち着きやすくなることもあると思います。

でも、それだけではなかったのだと感じています。

困っているときほど、飼い主の私は、

「何かしなきゃ」
「もっと良い方法を探さなきゃ」

と、つい頑張りたくなっていました。

けれど、愛犬のために何かを増やすことだけでなく、
あえて何もしない時間を大切にすることも、
犬との暮らしには必要だったのかもしれません。

学ぶことや経験させることに一生懸命になるあまり見落としていた

日常の過ごし方や関わりの土台が整っているかを見極めること。
ゆっくり休む時間を確保すること。
何もせず、安心して過ごせる時間を守ること。

そうした何気ない暮らしの中にこそ、
愛犬にとって大切な土台があったのかもしれません。

睡眠時間を意識するきっかけになった助言

犬の睡眠時間について考えるようになったのは、
自宅内での困りごと改善に向けて、
日常の記録をとっていた時期のことでした。

当時、相談にのっていただいていた専門家の方から、
「20時頃を目安に、就寝に向かう流れを作ってみて」
という助言をいただいたのです。

それまでの私は、

“ 日中にどれだけ活動したか ”
“ どんな経験をさせたか ”

に意識が向いていて、
日中の睡眠の質や、一日の終わり方をどう整えるかまでは、
あまり考えられていませんでした。

この助言をきっかけに、
人と同じ空間で暮らしていても、
犬には犬の、人とは違う一日のリズムがあるのだ
改めてしっかり感じるようになりました。

活動する時間だけでなく、
休息へ向かう時間も大切にすること。

その意識が、少しずつ私の中に加わっていきました。

まとめ

今振り返ると私は、
「愛犬のために何をするか」を一生懸命考えていました。

けれど本当は、何かを始める前に、
日常の土台を整えることが、
我が家の愛犬たちにはとても大切だったのかもしれません。

もちろん、トレーニングや良い経験を、
すべてやめればいいということではありません。

今でもトレーニングの考え方は、
暮らしの中で大切な視点のひとつだと感じています。

ただ、それを毎日の中心に置きすぎるのではなく、
頭の片隅にそっと置いておくくらいでよかったのかもしれない、
と感じるようになりました。

我が家の場合は、トレーニングは2割くらい。
残りの多くは、安心して休める暮らしや、
日常の中の小さな関わり方を整えることだったのだと思います。

土台がぐらぐらしたまま、
トレーニングや新しい経験を積み重ねようとすると、
愛犬にとっては少し負担になることもあるのだと、今は感じています。

そこに気づけたことで、
愛犬との暮らしが、以前よりさらに穏やかになっていったように思います。

今、我が家で意識していることは、

20時頃を目安に、就寝に向かう流れを作ること。
日中のおやすみ時間には、むやみに声をかけないこと。
独り言のように名前を呼ばないようにすること。
暮らしの中にある苦手や不安を、少しずつ減らしていくこと。

何かを増やすというよりも、
「引き算」を意識するようになったのです。

ぼくに必要だったのは、
特別なことより、安心して休める毎日だったのかも。

苦手なことや新しい刺激が少ない毎日は落ち着くよね。

この記事は、いち飼い主としての私の体験談と主観で書いています。
特定の方法や取り組みを否定したり、誰かを責める意図はありません。
ひとつの体験談として受け取ってもらえたら幸いです。

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