犬の爆吠え改善は「しつけ」の前に環境づくり|我が家が気づいた大切なこと

犬育て

以前の私は、愛犬の爆吠えを改善するには、「 指示を聞けるようにすること 」が何より大切だと思っていました。だから、吠えないように教えること、外の刺激に慣れてもらうこと…
つまり、愛犬の行動を変えることばかりを考えていたのです。
でも本当に必要だったのは、愛犬が困らなくて済むための “ 環境づくり ” でした。
今回は、愛犬の爆吠え改善を通して気づいた、「環境を整えること」の大切さを、我が家の体験談をもとに綴ります。

「愛犬を従わせること」が正解だと思っていた頃

「環境より行動を変えよう」としていた私の思考

これまで出会えた専門家の方々は “ まず環境を整えること ”
そうみなさん必ずおっしゃっていました。

「 そう、それはわかるけど…。」

過去の私は、安全に配慮した環境さえ整えていたら十分だと思っていて、
それ以上愛犬に合わせて環境を変えることに、どこか違和感があったのです。
心から納得できるまでには、とても長い時間がかかりました。

まだ「 昭和的な常識 」にとらわれていた頃の私は、
愛犬の困った行動に対して、“ 指示が聞けるコ ” にさえなれば、
問題は解決すると思っていました。だからこそ、
こちらが環境を変えてまで、愛犬に合わせる必要はない、と頑なに信じていたのです。

すでに定着した“ 苦手 ”を変えることは簡単じゃなかった

家庭で飼育されるペットの中で、特に犬に関しては、
人間の都合に合わせることができ、飼い主の指示が聞けることがステイタス。
そんな風に思っているところがありました。

その固定観念は、ポジティブなトレーニングに変わってからも、
しばらく私の頭に残り続けていて、
環境を変えることよりも、“ 愛犬の行動を変えること ” に重きをおいていたのです。
その結果、困った行動の改善に時間がかかってしまったと痛感しています。

例えば、リビング窓の外に見える人の動きに対して爆吠えする愛犬に、
指示を聞かせることや、科学をベースにしたトレーニングで
“ 慣れさせる ” を一生懸命行っていました。

しかし、もう既に吠えることが日常化している状態から慣れさせるには、
“ 吠えずにやり過ごせた ” という経験を何度も何度も積み重ねる必要があり、
簡単なことではありませんでした。

私自身、既に苦手意識が強いことやクセのようなものを
「 変えたい 」と思っても、簡単には変えられません。
それと同じかも知れないな。
そう捉えたら、改善がうまくいかなかった事が腑に落ちました。

リビング窓の外に向かって爆吠えする愛犬との格闘

「NO!」で止める方法が逆効果だった理由

リビング内で、外の小さな音に対して激しく反応してしていた愛犬。
幼かった頃の動画を見返すと、全く吠えることなく、視界に入る人も車も眺めていました。
それが、いつからか、いつの間にか爆吠えするようになってしまい、私は困り果てていたのです。

何かがきっかけで吠えはじめ、その吠えを何度も繰り返し学習していくうちに
いつからか激しい爆吠えとして定着してしまいました。

何が最初のきっかけだったのかはわかりません。でももしあの頃に戻れるなら「 大丈夫だよ 」とやさしく伝えてあげたい。愛犬を理解して、早いうちから対処していれば、ここまで困ることはなかったはずなのです。

今では、何かが起きる前に「 予防すること 」の大切さを身にしみて感じています。

犬のことを少しずつ理解できるようになった現在は、
ちょっとした不具合を感じたら、その先を想像するようになり、
大きな不安や困った行動に発展しないよう心がけています。


これは、「 上下関係が大事だ 」と信じていた頃には考えもしなかった捉え方です。
その当時は外での小さな物音に対して、吠える前に滑り込むようにNO!と言う。
あるいは室内でも首輪とリードを装着し、素早く引っ張って合図する!
そんなアドバイスを実践していた記憶があります。
 
一見、声掛けだけで収まったように見えるため、飼い主は「 これでいいんだ !」と学習し、
その行動を飼い主の私が繰り返すようになりました。行動の仕組みは人も同じですね。

しかしこれは、飼い主の注目を惹きたくて吠えていた下の子にとって
ご褒美になってしまい、返って吠えを増やしていました。

また、首輪やリードからの合図で収める方法は、
吠える対象が現れる=首に嫌なことが起きる と学習してしまい、更に興奮が高まって逆効果になっていたのだと思います。

定着した行動を変えるって、本当にエネルギーがいるし大変だよね。

ポジティブトレーニングでも難しかった “ 苦手の根っこ ”

その後のポジティブなトレーニングに切り替え、「吠えずに済んだ経験の積み上げ」に挑戦しました。
その経験の上書きができたのは、“ 飼い主の注目 “ が吠える理由だった下のコだけで、
上のコの場合は、どうしても一筋縄ではいきませんでした。

それは、おそらく苦手が根底にある吠えの可能性が大きいこと、
飼い主が常に在宅していることは不可能で、
履歴を塗り替えるための “ 吠えずに済んだ経験 ”を継続して積み重ねることが
どうしても難しかったのです。

そんな我家が、あっさりと改善の道へ導かれることになったきっかけ。
それこそが “ 環境を整えること ” でした。

「環境を整える」が改善の第一歩だった

学びの深い専門家ほど「 予防 」を大切にしていた

あるときSNSで、専門家の方の投稿が目に飛び込んできました。
それは、最近迎え入れたという保護犬のために、リビングの大きな窓へ「 目隠しシート 」を貼ったという “ 予防策 ” についてでした。

まだ、困った行動をしているわけではないのに、
たくさん学んでいて、多くの知識を持ち、対処することもできる専門家の方が
「 予防が一番!」と仰っていたのです。

この頃、過去の履歴を塗り替えよう、慣れさせようと、日々の対応に疲れていた私は、
その言葉に導かれるように、迷いなく目隠しシートを購入していました。

窓に目隠しシートを貼っただけで変わり始めたこと

リビングの大きな窓に目隠しシートを貼り付けたことで
愛犬の行動は自然に、ゆっくりと変わっていったのだと後に理解できました。

それは、この対策をしたことで、外の物音が気になったり、人の声が聞こえて、カーテンの向こう側まで興奮して見に行っても、「何も見えない」という状況を作ることができたのです。

「 見に行っても何も起きないな 」
「 なんだ、別に大丈夫だった 」

そんな安心の経験が、愛犬たちのなかで自然と積み重なっていきました。

とてもゆっくりな変化でしたが、激しかった爆吠えの頻度や強度は、低下していき、
まさに、環境の見直しがどれほど重要かを実感する体験となりました。

犬のために環境を整えることは、“甘やかし” ではなく、
愛犬が困らなくて済むよう配慮することでした。
その視点を持てるようになってから、
愛犬の困った行動は少しずつ穏やかになっていったのです。


予防がいちばん!!そこに気付いたらあとは工夫だね!
色々な場面で工夫していくことが楽しくなっていったよね。

環境を整えて、“ 仕組み ” で困らないようにするって、ワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても、すごく優しい方法だよね。

この記事は、いち飼い主としての私の体験談と主観で書いています。
特定の方法や取り組みを否定したり、誰かを責める意図はありません。
ひとつの体験談として受け取ってもらえたら幸いです。

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