無麻酔歯石除去は本当に安全?受けさせた飼い主が後悔した別の理由

経験談

この記事は、いち飼い主である私が
実際に経験したことをもとに書いています。
無麻酔歯石除去そのものを否定する意図はありません。
想像もしなかった、麻酔下か無麻酔か
その2択以外とても大事な
当時の私が見落としていた視点や、
感じたことを正直に記録しています。

無麻酔歯石除去は安全か

良かれと思って選んだ無麻酔歯石除去

愛犬が無麻酔歯石除去を受けたのは
動物病院での診察のあとに
獣医さんではない
歯科ケア専門の外部の方の施術を
紹介されたことがきっかけでした。

歯磨きを嫌がる愛犬。
歯周病のリスク。
麻酔への不安。

獣医さんの事前診察のもと
無麻酔=リスクが少ないという印象から
“安心できる選択”だと信じていました。

そしてSNSでもよく見かけていて
当時 “話題の無麻酔歯石除去”でした。

定期的に行うことで、
きれいな歯を保てて
継続割引で費用も抑えられる。
そんな点も魅力的に思っていたのです。

歯周病は場合によって命に関わることを知り
口臭や着色も気になりはじめていた頃。
愛犬のことを思って最善を選んだつもりでした。

けれどその選択が
想像以上に愛犬へ負担をかけていたことに
しばらくしてから気付く事となったのです。

※後になって、獣医師以外による施術が
禁止行為にあたる場合があることも知りました。
知らないことの怖さを、ここでも痛感しました。

動物福祉を軸にしている専門家の方からのアドバイス

「無麻酔歯石除去ですか、、、
正直、私はおすすめしていません。
手が伸びてくることを怖がるようになったり
お口周りを触らせなくなってしまうこともありますよ。」

そんなお話を聞かせてくださいました。

麻酔下か、無麻酔かの選択とは
全く違った視点の助言に
私の心はすぐには動かなかったように記憶しています。

確かに、そうかも知れないという思いと、
経験豊富な歯科ケア専門の方が
上手にアプローチしてくれて
愛犬はおとなしく施術を受けているのだから。

そんなに大きな問題ではないだろう。

そう思いながら、通うことは一時休止しつつ
腑に落ちないまま頭の片隅に置くことにしたのです。

無麻酔歯石除去。どのくらい歯周病予防になっている?

私の頭の中で答えが出せずに
モヤモヤしていた思いを
一気にほどいてくれたのが
前職が歯科助手だったトレーナーさんとの
会話でした。

「無麻酔で歯の表面だけきれいにしても
歯周ポケットが掃除されなければ
歯周病の進行に気づけないんじゃない?」

私:え? ポケットも多少は掃除するんじゃないんですか???

「いやいやいや、歯周ポケットまで
無麻酔で掃除するとなったら
それはかなりの負担ですよー!
それはもはや拷問に近いと思います」

私:え、えぇーーー!!!

「ママさん、歯医者で歯周ポケットの掃除
したことあります?
人間でも怖いし痛いし結構つらいですよね。
麻酔を使ってもおかしくない処置だと思いません?」

私:た、確かに。。。

歯医者が苦手なわたしは、
ここで初めて“自分の体感”と重ねて
想像することができ、はっ!っとしたのです。

目が覚めたような感覚だった。
私自身が良かれと思っていた選択
歯周病予防としてどこまで本当に意味があるのか。

そして
その間、愛犬はどんな気持ちで
口を開け触られていたのか。
ようやくそこに目が向いた瞬間
でした。

見落としていた、愛犬が受ける“心の負担”

欠けていたのは、
愛犬がどう受け取っていたか
という視点
でした。

歯石取りが必要な理由など
分からない愛犬が
はじめましてのときから
仰向けの体制で難なく施術を終わらせた。
「とってもおとなしく施術させてくれましたよ〜」

私は何も問題はない最善の選択だと信じてた。

歯磨きもできないし
仰向けなんてしたことがなかった愛犬が
一度にこんなにもきれいになって。
ピッカピカの歯を見て
何の疑問も抱かずにいました。

そして自宅でお口の中をケアする為に
そのコツを教えて欲しいと聞いた時、

「“絶対に逃さない”ことです
逃げることを覚えてしまいますからね。」

当時の私は深くは考えもせず
“コツ”としてインプットしました。

だけどそれは
愛犬が“おとなしかった”のではなく
逃げられないと悟って諦めていた状態だった。

記録動画を見返すと
先の尖った道具が近づき口の中をカリカリ。
目を大きく見開いてじっと耐えていた愛犬。

当時の私は頑張っている様子として捉え、
かわいいな。がんばったね。と
称賛していました。
怖がりの愛犬が我慢する時間であり
心を置き去りにした状態だったのに。

そして、この気付きの後からは
ちょっとしたことでも
「とりあえず受診!」を繰り返していた
心配性の私の行動は、
落ち着いて観察するようになり減りました。

流行りのドッグマッサージやフィットネス。
シニア期の愛犬のことを思うと、
とても気になるサービスがたくさんあります。
良かれと思って選びたくなるペットサービスが
あふれている今だからこそ、
一度立ち止まって考えるようになりました。

怖がりな愛犬にとって、
慣れない環境は必要最小限にすること。
もしもの場面を想定した練習を取り入れること。
必要なケアについては、
飼い主の私がまず学んでみること。

愛犬に合わせた心の配慮
少しずつ大切にするようになりました。

怖がりの愛犬を守るべき私は
もっと“愛犬目線で想像する力
身につける必要があったのです。

この無麻酔歯石除去を受けていた期間と
いまの私はおすすめしないスリップリード
使用したトレーニングを受けていた期間が
重なっていたことも
困った行動の悪化が加速した
要因だったのかも知れないと
過去を振り返って思っています。

私の経験談にある“視点の変化”
困った行動をトレーニングで“変える”ことより
私の思考や捉え方の変化でった行動が減り
穏やかに変わったことの方が多いと言っても
過言ではないかも知れません。

ぼくたちが不安に思っていることに気づいてくれたことで
安心が増えたよ

安心安全が増えたら穏やかでいられるよね。

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