
何か違うかも?
もっと早く疑問を持てたら…
違った選択ができたかも知れない
そんな気づきを綴っています。
知らずに作っていた負のループ
見えてきた本当の原因
ポジティブトレーニングに変えてから
愛犬の行動が
少しずつ穏やかに変化していったことは、
本当に嬉しかった。
一方で振り返ってみると
悪化に繋がるトレーニング方法や
そのトレーニングに使用する道具
日常の中のあった“ちょっとイヤ“
それらひとつひとつ小さなストレスの積み重ねが
負のループを作り出していたことにも気づきました。
長い期間何度も繰り返してきた
我が家の“突進”がなぜ起きたか。
繰り返し突進することでその行動を
強化してしまう学習理論や
行動が作られた背景から深く理解できたことで
小さくて地味な一歩を
迷うことなく続けられたと思います。
リードやハーネスや首輪。犬目線で想像して見えたこと。
自分を同じ状況に置き換えて想像してみる。
それだけで見えてきたことがありました。
人間社会で生活する上で
リードやハーネス、首輪を使用することは
安全の為に欠かせないものですが
愛犬視点に立って想像してみると
“自由がないと感じていたかも”知れない。
そんなことに気づかせて頂き、
そうかも知れないと思うようになりました。
私たち人間は
ちょっと苦手な対象が目の前に現れたら
無意識に、とても自然に、距離をとり、
苦手に感じる対象が遠くに見えたら
そもそも近寄らない。
その当たり前で何でもないような事が
愛犬はリードという制限の中で、できなかった。
不自由さを感じていた可能性は
十分にあったと思います。
それに加えて、
“犬は犬同士仲良くできるもの”
“犬好きな人に可愛がってもらいたい”
そんな飼い主側の思いが重なり、
愛犬の“ちょっとイヤ”に気づけなかった。
その結果、苦手な対象や不安に思う何かが
近づくと吠える
↓
向かってくる前に吠える
↓
目が合っただけで吠える
↓
更に、
先手を打つかのように
“突進”が始まり、“爆吠え”が繰り返されるようになった。
これが、
!!こっちに来ないで!! と
日に日に強く激しくなった我が家の場合の背景。
今ではとても腑に落ちています。

愛犬が突進する姿は当初、興味があるように見えていたこともあり
言葉を交わせない愛犬の気持ちを汲み取る難しさを感じました。
捉え方が違うと対応はまったく変わった
かつて私は、
「飼い主を守るために吠えている」
「自分がしっかりとしたリーダーにならなければ」
そう指導を受け、その考え方を疑いもせず信じていました。
吠えまくる愛犬を前に、
どう向き合えばいいのか分からなかった当時の私にとって、
それはとても心強い“答え”だったのです。
けれど、時間をかけて愛犬を観察し、学び直す中で、
行動の背景にある気持ちに目を向ける視点が
私には抜け落ちていたことに気づきました。
プロの助言であっても
妄信はせずに愛犬を観察すべきだったと、
今では思っています。
初めての散歩で一歩も歩けなかった愛犬は、
いつしかスタスタと先を急ぐ散歩をするようになりました。
それは“落ち着いた”のではなく、
心に余裕がなかった状態だったのかもしれません。
そんな中で
出会う人や犬との距離に配慮せず立ち止まり、
先を行きたがる愛犬をリードで制止していたこと。
改善すべきはまさにその部分でした。
“選択の自由“は
想像以上に大きな安心を生む。
今の愛犬の姿を見て、そう実感しています。
突進が改善へ向かうきっかけになった助言
“行動は変えられる”は、我が家の場合限界があった
科学的根拠をもとにしたトレーニングを始めた当初は、
“行動を変える”ことに意識が向いていました。
けれど、
ある一定の距離から縮まらない壁がある。
我が家にとって
行動を“変える”ことには“限界”があったのです。
そんな時、ある方から
「一度、自分の事に置き換えて想像してみてください」
と、こんな問いを頂きました。
ーーここから少しだけ、一緒に考えてみてください。ーー
まず
あなたが心から苦手だと感じるものを
思い浮かべてみてください。
次に、
あなたが大好きなものを想像してみてください。
では、
その「苦手なもの」を目の前にした状態で、
大好きなものをどれだけ差し出されたら、
苦手が「好き」や「大丈夫」に変わるでしょうか?
…………。
私の答えは、
「その場はやり過ごせても、好きにはならないし
簡単に大丈夫にもならない。」
でした。
この問いで、私ははじめて、
「行動が落ち着いて見えること」と
「気持ちが変わったこと」は
まったく別なのだと腑に落ちました。
壁を超えるきっかけになった言葉
見えない壁を超えられず、迷走していた時、
ある方からこんな助言をもらいました。
「“離れていいんだ”を教えてあげてみては?」
この一言で
愛犬が苦手を前にしたとき、
“突進”と“爆吠え”しか選択肢を持っていなかった。
そのことに、初めて気づいたのです。
苦手だな、ちょっとイヤだな、、、
そう感じたら戻っておいで。
離れていいんだよ。
この選択肢を伝えるために
繰り返し、繰り返し練習しました。
その練習の中には
・ネームエクササイズ
・呼び戻しにつながるやりとり
・気持ちを切り替える遊び
などを取り入れて、
刺激のない家の中から練習を始めました。
そこで少しずつ形になってきたものを、
次は刺激のある外へ。 と、
事前に練習する必要があり
とても細かな階段を登っていく感覚でした。
結果として
“愛犬目線で楽しい散歩”を実現することで
関係改善にもつながっていったと感じています。
やり過ごせた経験だけを増やそうとするより
行動の選択肢そのものを増やすこと。
小さな「できた!」が
一つ、また一つと積み重なっていくことは
とても意味があり、
確かな効果があったと感じています。
「従順」とされていた過去のトレーニングについて今思うこと
行動を“減らす”ことや、
勝手な行動をしないことが
「従順」とされていた過去のトレーニング。
それは、
愛犬が自ら考え、自由に行動することを
諦めさせてしまう可能性がある――。
愛犬の「考えて選ぶ力」を
奪ってしまうことにもつながりかねない。
当時の私は、そこまで想像できていませんでした。
この気づきは、
わたしと愛犬との理想的な関係を
あらためて見直す、大きなきっかけになった経験です。

困らせていた行動はぼくにとって必要な行動だったんだ。

良い行動の提案は受け入れやすく、笑顔で楽しくなったよね。
この記事は、いち飼い主としての私の体験談と主観で書いています。
特定の方法や取り組みを否定したり、誰かを責める意図はありません。
ひとつの体験談として受け取ってもらえたら幸いです。



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