【実体験】科学的な犬のトレーニングでも悪化した理由。信頼関係崩壊から救ってくれたのは「犬育て」の視点

犬育て

「行動の仕組みを正しく理解すれば、愛犬の困った行動は変えられる!」
そう信じて、必死に勉強した時期がありました。難しい専門用語を覚え、科学的根拠に基づいた「正しいやり方」を実践する日々。確かに、目に見えて改善した行動も多くあり、私は「これで解決する!」と希望に満ち溢れていました。しかし、なぜか一部の行動だけは、どれだけ「正しいやり方」を繰り返しても、わずかに悪化していく……。
穏やかになるはずが、再発を繰り返し、愛犬は興奮状態になってしまうことも。 あんなに優しい方法なのに、一体なぜ?

この記事では、私が「やり方の正しさ」に執着して見失っていた、最も大切な視点についてお話しします。もし今、「良いと言われる方法を頑張っているのに、なんだかうまくいかない」と悩んでいる方へ、その解決の糸口になれたら嬉しく思います。

科学的根拠に基づいた「やり方」で現れた変化

「行動は変えられる」という希望

\\ 行動は変えられる //

この強いメッセージは、当時悪化させて困り果てていた私に、
とても強く響いていた感覚を覚えています。

改善する未来しかない!もう、うれしくて仕方なかったです。

イマイチだった名前への反応が日に日に良くなり
皆無だったアイコンタクトをとれるようになったりと、
科学を基にした“やり方”で目に見えて変化が現れたのです。

ごはんを待つことや、順番に遊ぶこと、
他犬や他人に対する反応も距離をとりながら
少しずつ改善していきました。

いちばんわかりやすく助かった変化は、
外の物音に反応して爆吠えする上のコに応戦し
下のコが激吠えするというカオスの状態が、

上のコが吠えたら、
「ママ〜、吠えてるよー」って、可愛すぎる報告に
下のコが来るという行動に“変えられた”のです。

なかなか吠え止まないW吠えは、本当にひどく困っていたので
とーっても、助かり本当に嬉しく思いました。

これは、行動の仕組みを理解していたことと、
今思えば
下のコ激吠えは、外に対する吠えではなかった。
この2点があいまっていたことが改善に至ったポイントだと思っています。

下のコの激吠えは、私からの注目が要因でしたので、
吠える原因を正しく読み取ることが鍵でした。
専門家の方に見てもらうことで気づけなかった部分が
見えてくることが多々あります。
思いもしない要因だったりするのでとても興味深いところです。
私がこのブログに我が家で行った“やり方”を詳しく書かないのは
見た目は同じ困った行動でも原因は千差万別で上辺だけの判断では
誤解を招き悪化の可能性が大いにあるからです。


専門用語を深く理解する必要はある?

愛犬の困った行動を、わがままや勝手な行動だ!と
古い捉え方でのトレーニングを行い悪化させた我が家。

その後たどり着いた科学的根拠に基づくドックトレーニングでは
いち飼い主の私にとって難しい専門用語が飛び交っていました。

古典的条件づけ?
オペラント条件づけ??
拮抗条件づけ???

ーーー。強化子?すら聞いたこともなかった私が、

あの頃は“必死”だったこともあり、
本気で理解しようと頑張れていたのだと思います。
しかし当時はちゃんと理解していたはずのことが、
今ではほとんど覚えてないという…。

そして今の私は難しい専門用語を含め、その根拠について
必ずしも深く知る必要はないかも知れない。そう感じています。

私の場合は間違った古い常識のとらわれから情報をアップデートするため
根拠に基づいた犬のトレーニング方法での結果を、実感する必要があったのだと思っています。

勉強が大の苦手だった私が
愛犬を通して学ぶことの楽しさを感じられたことに
いま、とても感謝しています。

なぜ「正しい方法」でも悪化してしまったのか

成功体験が招いた「やり方」への執着

いくつかの困った行動が少しずつ変化して
飼い主の私は成功体験を重ねたことで、
ありとあらゆる行動に対して「やり方」を必死に乱用していきました。

そのなかで、“やり方” は合っているはずなのに
うまく進まない。
良い経験の上書きをどれだけ繰り返しても
さほど変わらない。
一定のところまで来たけれど
その先へは進めない。

なんなら…わずかに悪化する。

そんな悩みがふつふつと湧いてきていたのを覚えています。

どんなに科学的根拠に基づいた“やり方の正しさ”を追求しても
長く定着した困った行動を改善させることや
これまでの経験を塗り替えていくこと、

愛犬が苦手としていること“変えること”
簡単なことではなかったです。

それはやはり、“やり方” に執着して
盲信していたことが改善を遅らせたのだと確信しています。

なんだかうまくいかない。

それは、
やり方の正しさや良い経験の上塗り期間不足だけではなかったのです。

解決の鍵は、スキルではなく「飼い主の捉え方」

科学的根拠を基にした方法で、いくつかの困った行動が改善できた!
その成功体験が邪魔をして
結果、悪化させていた行動がありました。

リビング内で私や家族の動きに執拗に突進爆吠えする愛犬。
日常生活の中でとても困った行動でした。

この行動が発生したきっかけは
以前の記事『成功体験が悪化を加速させた』に書いた通り
別の困った行動を封じたことにより始まった
新たな困った行動でした。

そのきっかけは分かっていたにもかかわらず、
このやり方なら愛犬は変わるはず!と、
科学を基にした “やり方” を繰り返し、
穏やかな期待に変わり解決していく⋯はずでした。

ですが、我が家の場合、
穏やかになったかと思いきや、再発。
またやり直した後に、再発。
何度も何度も繰り返し、結果、
愛犬は穏やかになることに定着せず、
フラストレーションによる興奮を覚えてしまい、
とんでもなく悪化してしまったのです。

それは、
その行動が起こる原因を捉え違えていたこと
愛犬は食べ物の執着が強く出やすい状態だったこと
そして、飼い主の私との関係が良くないままだったこと。
“やり方”以外に考えるべきことがたくさんあることを
だいぶ後になって気付くことになったのです。

改善したかに思えて再発し悪化していると感じていたにもかかわらず
その“やり方”を信じすぎて盲信してしまった結果です。
どんな方法でも、専門家の提案であっても…
“愛犬にとってどうなのか” “愛犬の胸の内” “愛犬の様子”
すべてにおいて当たり前に観察していたつもりでいて、
実は根本に気づけなかった私の大失敗です。


盲信は悪化を招く可能性が大いにある。どんなやり方でも。

時間をかけ、確信に至った経緯です。

解決に至ったのは我がコに合わせた犬育て

ポジティブなトレーニングは優しい方法ですし、
これは間違いないと信じて頑張ったけれど、
ずっと、長く解決せずに困っていたこと。

その困り果てた行動が最終的に解決に至ったのは、
子育てならぬ、“我がコに合わせた犬育て”
飼い主の捉え方や思考の変化でした。

困っていることを取り除いてあげたり
克服するきっかけや練習をお手伝いすること。
一番大事だったのは、
愛犬の内面をできるだけ正しく汲み取ることでした。

優しい方法が実は「行動を変えるための強制」になっていないか。
とても深くて興味深い視点でした。


人の子育てで
世間で“いい習い事”と話題になっていても、
我が子に合っているか、我が子は好きか、
見極める親の役割と似ているように思いました。

愛犬が他犬との交流を求めていなければ
それを尊重してあげる。
4倍もの早さで時を過ごす愛犬の睡眠時間を想像してみる。
飼い主は兄妹として迎えた2頭の関係性を鋭く観察してみる。

書き出せばキリがないくらいたくさんの
とても小さな配慮を当たり前にする。

安心できる環境を用意して困らない提案をする役割。

そんな感覚での関わり方を意識したことで、
残っていた困り果てた行動のほとんどが解決へ向かったのです。

私自身も苦手な事をただただ克服する為のアドバイスをされるより
ステップを提案してくれたり、嫌なことは無理しないでいいと言う
選択肢がある方が、ストレスなく過ごせて、
結果、日常的に穏やかでいられるということだろうと想像することができました。

ボクたちを、人間社会にある常識に無理に合わせるんじゃなく、ボクたちが困らないように守ってくれるようになった。それが一番嬉しかったよ。

『相手を変える』のをやめて、そのままのわたちたちを見てくれるようになったんだよね。だから、今の穏やかな毎日になったんだ。

この記事は、いち飼い主としての私の体験談と主観で書いています。
特定の方法や取り組みを否定したり、誰かを責める意図はありません。
ひとつの体験談として受け取ってもらえたら幸いです。

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